赤ちゃんのミルク作り、毎日お疲れ様です。特に、お湯を沸かして冷ます「湯冷まし」の準備は、眠たい夜中や赤ちゃんが泣いている時には本当に大変ですよね。
そんな時、「ウォーターサーバーがあればミルク作りが劇的に楽になる」と耳にしたことはありませんか? ボタンひとつでお湯も水も出てくるので、たしかに便利そうですね。
でも、赤ちゃんの口に入るものだからこその安全性は、どうしても気になってしまうでしょう。


そうなんです。この記事では、そんなパパやママが抱える疑問に答えるため、安全な理由から、具体的なミルクの作り方、そして夜中の授乳が驚くほど楽になるコツまで、分かりやすく解説しますよ。
この記事を読み終わるころには、ウォーターサーバーへの不安がきっと安心に変わるはずです。さあ、一緒にその秘密を見ていきましょう!
この記事のポイント
- ウォーターサーバーが安全な理由
- 赤ちゃん向けサーバーの選び方
- ウォーターサーバーでのミルクの作り方
- 夜中のミルク作りが楽になるコツ
ウォーターサーバーのミルクは湯冷ましなしで安全?
赤ちゃんに与えても安全な理由
結論から言うと、ウォーターサーバーのお水は、赤ちゃんのミルク作りに安心して使用できます。その理由は、赤ちゃんのデリケートな体に負担をかける成分が少ない、または取り除かれているからです。
そもそも、お水には「軟水(なんすい)」と「硬水(こうすい)」があるのをご存知でしょうか?これはお水に含まれるミネラル(カルシウムやマグネシウムなど)の量によって決まり、ミネラルが少ないのが軟水、多いのが硬水です。


その通りで、消化器官がまだ未熟な赤ちゃんにとってミネラルが多い硬水は体に負担をかけてしまう可能性があります。これが、以前「ミネラルウォーターはミルクにだめ」という誤解につながっていた理由の一つです。その点、日本のウォーターサーバーで提供されているお水は、そのほとんどが赤ちゃんに適した「軟水」なので安心ですよ。
例えば、RO水(あーるおーすい)と呼ばれるお水があります。これは、逆浸透膜(ぎゃくしんとうまく)という非常に細かいフィルターで、水道水に含まれる塩素や不純物、ミネラルまでもしっかりと取り除いたお水のことです。
このように、ウォーターサーバーのお水は品質管理が徹底されているため、水道水を沸騰させる手間なく、いつでもクリーンなお湯や湯冷ましをミルク作りに使えるのが大きなメリットでしょう。
赤ちゃんにぴったりなお水の選び方
ウォーターサーバーが赤ちゃんのミルク作りに安全だとわかったところで、次に気になるのは「どうやって選べばいいの?」という点ですよね。
赤ちゃんにぴったりの一台を見つけるには、主に以下の2つのポイントに注目することが大切です。
- お水の種類が「軟水」であること
- 安全・便利に使える「機能」があること
まず、お水の種類ですが、前述の通り、必ず「軟水」を選びましょう。
具体的には、硬度(こうど:お水に含まれるミネラルの量を示す値)が100mg/L未満のものがおすすめです。
ウォーターサーバーのお水には、自然のミネラルを活かした「天然水」と、不純物をろ過した「RO水」がありますが、どちらも軟水であれば問題なく使えます。
自然由来のお水にこだわるなら天然水、より不純物が少ない方が安心ならRO水、というようにご家庭の方針で選ぶと良いでしょう。
次に、サーバー本体の機能です。
特に確認したいポイントをまとめました。
ミルク作りのためのチェックポイント
- ✅ 温度設定
- 厚生労働省やWHO(世界保健機関)は、粉ミルクに含まれる可能性のある菌を殺菌するため、70℃以上のお湯でミルクを作ることを推奨しています。
多くのサーバーは80~90℃のお湯が出るので安心ですが、70℃台の温度に設定できる「エコモード」などがあると、ミルクを人肌まで冷ます時間が短くなりとても便利です。
- ✅ 安全機能
- 赤ちゃんがつかまり立ちをするようになると、いろいろなものに興味を示します。
誤ってお湯を出してヤケドをしないように、チャイルドロック機能は必須と考えてください。
- ✅ 衛生機能
- サーバー内部を自動で清潔に保ってくれるクリーン機能や、メーカーによる定期的なメンテナンスサービスがあると、より安心して使えますね。
このように、お水の種類とサーバーの機能の両方を確認することで、赤ちゃんとご家族にとって最適なウォーターサーバーを選ぶことができるのです。
ウォーターサーバーでミルク作り!湯冷まし不要の手順
お湯と水だけでミルクを作る方法
ウォーターサーバーの安全性がわかり、ご家庭にぴったりの一台を選んだら、いよいよミルク作りに挑戦ですね。ウォーターサーバーを使えば、お湯を沸かしたり、完成したミルクを流水で冷やしたりする手間が省け、お湯と冷水だけで、驚くほど簡単かつスピーディーにミルクを準備できます。
ここでは、その具体的な手順を4つのステップで見ていきましょう。
- 準備:まず、手をきれいに洗い、消毒済みの哺乳瓶に、必要な分量の粉ミルクを入れます。
- 溶かす:サーバーから70℃以上のお湯(通常は80~90℃)を、作りたい量の半分から3分の2ほど注ぎます。フタをして、粉ミルクがダマにならないよう、円を描くようにゆっくり回して完全に溶かしてください。強く上下に振ると泡立ってしまい、赤ちゃんが飲みにくくなるので注意しましょう。
- 調整する:粉ミルクがしっかり溶けたことを確認したら、サーバーの冷水を注いで、作りたい量まで満たします。これだけで、ミルクが赤ちゃんにちょうどよい温度に調整されます。
- 確認:手首の内側などにミルクを1~2滴落として、人肌(だいたい37℃前後)の温かさかを確認したら完成です。慣れてしまえば、この全工程が1分程度で完了します。


その通りで、厚生労働省の公式ガイドラインでは、衛生面を最大限に考慮し、哺乳瓶ごと冷やす方法が推奨されています。ただ、一部の粉ミルクメーカーは「70℃以上のお湯で溶かせば、清潔な湯冷ましを加えても良い」としています。ウォーターサーバーの冷水はこの「湯冷まし」と同じ役割なので、どちらの方法を選ぶにしても、サーバーの注ぎ口を清潔に保つなど衛生管理を心がけましょう。
夜中のミルク作りがとても楽になるコツ
育児の中でも特に大変なのが、眠い目をこすりながら行う夜中のミルク作りではないでしょうか。
赤ちゃんが泣き始めると、焦る気持ちと眠気とで、本当に大変ですよね。
しかし、ウォーターサーバーを上手に活用することで、この負担を大幅に減らすことができます。
その最大の理由は、お湯を沸かす手間と、キッチンと寝室を往復する手間がなくなる点にあります。
ここでは、夜中のミルク作りがもっと楽になる3つのコツをご紹介します。
夜中の負担を減らす3つのコツ
- コツ1:サーバーの置き場所を工夫する
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ウォーターサーバーを、キッチンだけでなく寝室やリビングに置くことを検討してみてはいかがでしょうか。
特にコンパクトな卓上タイプなら、少しのスペースがあれば設置可能です。
赤ちゃんが泣いてもすぐに手の届く場所にあれば、移動の手間がゼロになります。
- コツ2:「ミルクセット」を準備しておく
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寝る前に、消毒済みの哺乳瓶に1回分の粉ミルクを計って入れておきましょう。
この「ミルクセット」を数本用意してサーバーの近くに置いておけば、夜中に行う作業は「お湯と水を注いで混ぜるだけ」になります。
このひと手間で、夜中の作業が驚くほどスムーズになります。
- コツ3:手元の明かりを活用する
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部屋全体の電気をつけると、赤ちゃんや他の家族の眠りを妨げてしまう可能性があります。
サーバー本体に手元を照らすLEDライトが付いている機種を選んだり、小さなナイトライトを用意したりすると、必要な場所だけを照らして静かにミルクを準備できます。
このように、ウォーターサーバーの利便性と少しの工夫を組み合わせることで、心身ともに負担の大きい夜中のミルク作りを、少しでも落ち着いて、そして楽に行えるようになるでしょう。
ウォーターサーバーでミルク作りが変わる!湯冷ましの安全性と1分調乳のコツ:まとめ
Q&Aでまとめますね。
質問(Q);サーバーのお水は赤ちゃんのミルクに本当に使っても平気?
回答(A);はい、ミネラルが少ない軟水を選べば体に負担をかけず安全ですよ 。
質問(Q);ミルク作りに向いているサーバーはどうやって選ぶの?
回答(A);お水が軟水で、70℃以上のお湯が出て、安全機能が付いた機種を選びましょう 。
質問(Q);お湯と冷水だけでミルクを作ってもいいのでしょうか?
回答(A);はい、70℃以上のお湯で溶かせば、冷水で温度調整できて時短になりますよ 。
質問(Q);サーバーがあると一番助かるのはどんな時ですか?
回答(A);特に大変な夜中の授乳で、お湯を沸かす手間がなくなるのが一番のメリットですよ 。
この記事では、赤ちゃんのための調乳にサーバーを利用する際の、安全性や具体的な使い方についてご紹介しました。最初は色々と不安だったかもしれませんが、正しい知識があれば、とても心強い育児の味方になってくれることが分かりますよね。お湯を沸かして、適温になるまで冷ますという手間がなくなるだけで、毎日の負担がぐっと軽くなるはずですよ。これを機に、ご家庭に合った一台を見つけて、少しでもゆとりのある育児ライフを送ってくださいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。