忙しい朝や仕事から帰ってきて一息つきたい時、「すぐ温かいお茶が飲みたいなあ」と思うこと、ありますよね。でも、その都度お湯を沸かすのは少し面倒だったり…。


もし、そんな便利なサーバーがあったら、毎日の暮らしがもっと快適で豊かになると思いませんか。


この記事では、「お茶が出るウォーターサーバー」の便利な機能から、気になる料金や衛生面の問題、さらには普通の水でもお茶はおいしく作れるのか、という基本的な疑問まで、まるっと解説していきます。
さあ、あなたにピッタリの一台を見つける旅に、一緒に出かけてみませんか?
この記事のポイント
- お茶が出るサーバーの種類がわかる
- ペットボトルとの料金比較ができる
- サーバーの水でお茶がおいしい理由
- サーバーの衛生面と手入れがわかる
お茶が出るウォーターサーバーは経済的でお得?
お茶やコーヒーがボタン一つで出てくるサーバー
結論として、ボタンを一つ押すだけで、温かいお茶やおいしいコーヒーがすぐに出てくる便利な機械は、「給茶機」や「コーヒー機能付きウォーターサーバー」と呼ばれています。これらは、ただ水やお湯が出るだけの一般的なウォーターサーバーとは少し違う、特別な機能を持ったサーバーですよね。
その理由は、これらのサーバー内部には粉末状のお茶や専用のカプセルをセットする場所があり、ボタンが押されると自動でお湯と混ぜ合わせて、いつでも淹れたての飲み物を提供できる仕組みになっているからです。言ってしまえば、サーバーの中に小さなカフェがあるようなものです。
例えば、市場には様々な種類の便利なサーバーがあります。ここでは、代表的なものをいくつか見ていきましょう。
種類 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
コーヒー機能付き ウォーターサーバー |
ウォーターサーバーにコーヒーメーカー機能が合体したもの。UCCのドリップポッド※など、紅茶やお茶に対応した機種もあります。 | 天然水やろ過したてのきれいな水で、こだわりの一杯を手軽に淹れたい人向け。 |
給茶機 | もともとオフィス向けに作られていることが多く、お茶やコーヒーなど、より多くの種類の飲み物に対応できます。 | 一台でたくさんの種類のドリンクを楽しみたい場合に最適です。 |
マルチウォーターサーバー | ウォーターサーバーと給茶機の良いところを一台にまとめた、まさに「1台2役」の製品も登場しています。 | 水にもお茶にもこだわりたい、という欲張りな願いを叶えてくれますね。 |
※ドリップポッド:一杯分のお茶やコーヒーが詰められた専用カプセルのことです。


このように、一口に「お茶が出るサーバー」と言っても、様々なタイプが存在します。
もちろん、メリットばかりではありません。注意点として、機種によっては使えるコーヒーやお茶の種類が専用のものに限られてしまう場合があります。また、家庭向けにレンタルできる給茶機はまだ少なく、オフィス向けが中心であることも知っておくべきでしょう。それでも、忙しい時間にお湯を沸かす手間なく、ボタン一つで好みの飲み物が楽しめるのは、非常に大きな魅力と言えます。
ペットボトルと比べて経済的にお得なの?
どちらがお得になるかは、あなたが「一日にどれくらいの量のお茶や水を飲むか」によって決まります。
結論から言うと、たくさん飲むご家庭やオフィスのような場所では、ウォーターサーバーの方がペットボトルを毎日買うよりも経済的になる可能性が高いでしょう。
なぜなら、ウォーターサーバーは月々のレンタル代などがかかるものの、お水一杯あたりの値段(単価)で比べると、ペットボトルよりも安くなることが多いからです。
特に、オフィスのように利用する人数が多ければ多いほど、そのお得感は増していきます。
具体的に、どれくらい違うのか比べてみましょう。
項目 | ウォーターサーバー(宅配型) | ウォーターサーバー(浄水型※) | ペットボトル(500ml) |
---|---|---|---|
500mlあたりの料金 | 約60円~80円 | 約0.1円+サーバー代 | 約100円~150円 |
メリット | ・重い水を運ぶ手間がない ・ゴミが少ない |
・料金を気にせず使える ・ボトルの受け取り不要 |
・どこでも手軽に買える ・初期費用がかからない |
デメリット | ・ボトルの保管場所が必要 ・注文ノルマがある場合も |
・水道の近くに設置が必要 | ・ゴミが大量に出る ・買い物の手間がかかる |
※浄水型:水道水をフィルターでろ過して使うタイプのウォーターサーバーのことです。
ある調査によると、人は1日に500mlほどの水を飲むとされています 。
もし10人いる事務所なら、一般的な12Lのウォーターボトルが毎月8本以上も必要になる計算です 。
これだけの量をペットボトルで購入し続けると、コストがかさむだけでなく、大量の空き容器を処理する手間も発生します。
もちろん、ウォーターサーバーにも注意点はあります。
前述の通り、あまり水を飲まないご家庭の場合、月額料金のせいでペットボトルよりも割高になってしまう可能性があります。
また、サーバー本体を置くためのスペースが必要になる点も忘れてはなりません。
これらの理由から、ご自身のライフスタイルや水の消費量を考えて、ウォーターサーバーとペットボトルのどちらが合っているかを選ぶことが重要です。
お茶が出るウォーターサーバーを安心して使う知識
サーバーのきれいな水でおいしいお茶は作れる?
はい、もちろんです。結論から言うと、ウォーターサーバーのきれいな水を使えば、水道水で淹れるよりもずっとおいしいお茶を手軽に作ることができます。お茶本来が持つ豊かな香りや、繊細なうまみをしっかりと感じることができるでしょう。
なぜなら、お茶の味を損ねてしまう原因が、ウォーターサーバーの水にはほとんど含まれていないからです。主においしくなる理由は3つあります。
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カルキ臭がないから 水道水には、消毒のために「カルキ」という成分が含まれており、これがプールのような独特のにおいの原因になります。このにおいが、お茶が持つ本来の繊細な香りの邪魔をしてしまうのです。その点、ウォーターサーバーの水、特に不純物を徹底的に取り除いたRO水(アールオーすい)※には、カルキが全く含まれていません。そのため、茶葉の持つ良い香りだけを楽しむことができます。
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お茶に最適な「軟水」だから お水には、含まれるミネラルの量によって「硬水(こうすい)」と「軟水(なんすい)」の2種類があります。お茶のうまみ成分は、ミネラルが少ないまろやかな「軟水」で淹れたほうが、より深く味わえると言われています。日本のウォーターサーバーで使われるお水の多くは、このお茶にぴったりな軟水です。例えば、アクアクララのお水は硬度29.7mg/Lという、お茶に適した軟水なんですよ。
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いつでも最適な温度のお湯が使えるから お茶は種類によって、一番おいしく淹れられるお湯の温度が異なります。一般的なウォーターサーバーから出るお湯は約80℃から90℃に設定されており、これは普段よく飲まれる煎茶(せんちゃ)に最適な温度です。再加熱機能付きのサーバーなら、ほうじ茶や紅茶に適した熱々のお湯も使えますし、冷たいお水と混ぜるだけで、玉露(ぎょくろ)のような高級茶葉に適したぬるめのお湯も簡単に作れます。


せっかくなので、ウォーターサーバーの水を使った、さらにおいしくなる淹れ方のコツをご紹介しますね。
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ティーバッグで淹れる場合 茶葉が中で広がりやすい、三角のピラミッド型(テトラ型)のティーバッグを選ぶのがおすすめです。味を濃くしようとスプーンで潰したり、強く振ったりすると、お茶の雑味や苦みが出てしまうので注意しましょう。
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急須で淹れる場合 最初に少量のお湯で急須と湯飲みを温めておくと、お茶が冷めにくくなり、茶葉のうまみを最大限に引き出すことができます。これは、お茶のプロも実践しているテクニックです。
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水出し茶を作る場合 ウォーターサーバーの冷たいお水を使えば、わざわざ冷蔵庫で長時間冷やしたり、氷を入れたりしなくても、手軽にすっきりとした水出し茶が作れます。ただし、手作りのお茶にはお店で売られているような酸化防止剤などが入っていないため、作った後は冷蔵庫で保管し、その日のうちに飲み切るようにしてください。
※RO水(アールオーすい):とても目の細かい特殊なフィルターを使って、水道水に含まれるカルキやミネラル、ウイルスなどの不純物を徹底的にろ過した、限りなく純粋に近い安全なお水のことです。
毎日使うけど衛生面に問題はないの?
毎日口にするものだからこそ、「サーバーの中は本当にきれいで安全なの?」と心配になりますよね。
結論を言うと、メーカーの指示通りに正しいお手入れをしていれば、衛生面の心配はほとんどなく、毎日安心して使うことができます。
その理由は、最近のウォーターサーバーには、内部を清潔に保つための機能が充実しているからです。
加えて、メーカーによるプロの清掃サービスもしっかり用意されています。
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サーバー本体の自動クリーン機能 多くのウォーターサーバーには、私たちが寝ている間などに、機械が自動で内部を熱水などで殺菌・洗浄してくれる機能が付いています 。
この機能のおかげで、普段は見えないサーバー内部も衛生的に保たれるのです。
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専門スタッフによる定期メンテナンス メーカーによっては、専門のスタッフが定期的にお家やオフィスを訪問し、機械の点検や分解洗浄をしてくれるサービスがあります 。
例えば、クリクラでは1年に1回、専任のスタッフが内部まで徹底的に洗浄したきれいなサーバーと交換してくれます 。
これなら、ずっと清潔な状態を保つことができて安心でしょう。
もちろん、私たち自身でできる簡単なお手入れも、衛生的に使い続けるためには重要です。
お手入れ場所 | お手入れのポイント |
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お水・お湯の出口 | 最も汚れやすい部分です。
清潔な布やキッチンペーパーに、食品にも使えるアルコール除菌スプレーなどを吹きかけて、こまめに拭きましょう。 |
水受け皿 | ほこりが溜まったり、こぼれた水で雑菌が繁殖したりしやすい場所です。
ほとんどが取り外して丸洗いできるので、定期的に洗いましょう。 |
ボトル差込口周辺 | ボトルを交換する時に、ほこりなどが入り込むことがあります。
交換前には、差込口の周りをきれいに拭いてから新しいボトルをセットすると、より安心です。 |
ただし、注意点もあります。
こうしたお手入れを全くしないで放置してしまうと、雑菌やカビが繁殖してしまう可能性があります。
実際に、お茶パックをサーバー内に入れっぱなしにしたり、洗浄を怠ったりしたことでカビが生えてしまった、という相談事例も見られます 。
このような事態を避けるためにも、メーカーが推奨しているお手入れは必ず行うようにしてください。
正しい使い方をすれば、ウォーターサーバーはいつでも安全でおいしいお水を提供してくれます。
お茶が出るウォーターサーバーは損?料金と衛生面の3つの真実:まとめ
Q&Aでまとめますね。
質問(Q);ボタン一つでお茶が出る機械はありますか?
回答(A);はい、コーヒー機能付きサーバーや給茶機といった種類があります 。
質問(Q);ペットボトルのお茶を買い続けるよりお得ですか?
回答(A);たくさん飲むご家庭やオフィスでは、お得になる可能性が高いです 。
質問(Q);なぜサーバーの水だとお茶がおいしくなるのですか?
回答(A);カルキ臭のない軟水で、お茶に最適な温度のお湯がすぐ使えるからです 。
質問(Q);毎日使っても衛生的で安全ですか?
回答(A);はい、自動洗浄機能やメーカーの定期メンテナンスで清潔に保てます 。
この記事では、ボタン一つで飲み物が出てくる便利な機械の種類から、気になる料金や衛生面まで解説してきました。これで、あなたの疑問もスッキリ解消されたのではないでしょうか。
お湯を沸かす手間から解放されて、いつでも手軽においしい一杯を楽しめる生活は、思った以上に快適ですよ。衛生面や費用が心配で導入をためらっていた方も、この記事を読んで安心できたことでしょう。
あなたにぴったりの一台を見つけて、素敵なティータイムを過ごしてくださいね。今回ご紹介したような便利なサーバーの詳細は、クリクラやダイオーズの公式サイトで詳しく確認できます。ぜひチェックしてみてくださいね。最後までお読みいただき、ありがとうございました。